ストリングス - フェイク、異種格闘技、記憶

  • 2011-10-01

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  1. prologue / Tomoyuki Asagawa
  2. Mechanism of Vision :NINO ROTAの自画像 (JERRY GOLDSMITHもそこにいる。) / Koji Ueno 写真1段目 Mechanism of Vision :NINO ROTAの自画像 (JERRY GOLDSMITHもそこにいる。) / Koji Ueno
  3. Something to Hold on to / Seigen Ono 写真2段目 Something to Hold on to / Seigen Ono
  4. Loveless / 4hero
  5. Bebê / Hermeto Pascoal
  6. Bine / Autechre 写真3段目 Bine / Autechre
  7. Colors of my life / Mantovani
  8. Coda Maestoso in E (Flat) Minor / Earth 写真4段目 Coda Maestoso in E (Flat) Minor / Earth
  9. Three Movements Movement I / Steve Reich
  10. Adagio (from Adagio for Strings) / Charlie Haden

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comment

今月でhomelisteningは7周年、リニューアルして2年になります。記念番組としてもう一本選曲をお届けします。セレクトは毎月サイトを更新してくれている、もう一人のhomelisteningことso_und氏。ともに悪い事を企む、数少ない友人の一人です(笑)。

ストリングスとか特定の楽器に焦点を当てた選曲をしてみたかったのでやってみました。

単に「ストリングス」というと、ロックオーケストラなんかが浮かんできて面白くないので、より絞り込むため下のようなフィルターを設定してみました。意図的にコメントを読む人の聴く印象を操作するのが目的です。

・過去の音楽をフェイク(複製)という形式で参照したもの特定の演奏技法や音色をピックアップして異種格闘技(再配置)したものストリングスの記憶を想起させるもの。

たとえば「フェイク」。1曲目は、80年代の日本のアニメーション映画に付けられた音楽ですが、一聴して50年代辺りのハリウッド全盛期映画音楽の典型を「複製」しています。それが複製であるのは「音質が悪くない」ことでわかります。また、2曲目はスタイルこそ第一次大戦前辺りの室内楽そのものですが、クラシックの技法で緻密に作曲したものをサンプリング機材で構築した80年代前半のループバックミュージックです。

・「異種格闘技」は、Seigen Onoや4hero、Pascoalの曲で見られる、フレーズや演奏手法、楽器の音色としての「響き」の部分を再利用的に再配置したものといえるでしょうか。Reichのアタックの凄まじい弦楽も、「速いパッセージに必要な奏法」をミニマリズムの手法に再利用できると解釈して料理しているといえます。

・最後の「想起」は、楽器を変えたカヴァーやそもそも意図していないのにストリングスを想起してしまうものを挙げています。Autechreや最後のAdagioなどです。本当に想起などしますか?他のearth、Mantovaniを含めて無理がある気がしますが、そこはやり過ごしてください。良い曲ばかりなんですから。

ではこの文章で、みなさんの印象が首尾よくねじ曲げられますように。

how to play?

mp3

選曲はmp3ファイルを利用しています。対応したプレーヤーがお使いのコンピュータにインストールされている場合は「listen!」アイコンをクリックしてそのまま再生されるはずです。そうでない場合は、お手数ですが以下のプレーヤーなどをインストールしてください。^

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